writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
「あの時のヒヤリ」をもう繰り返さない!1日で終わる屋根の雪対策リフォーム
「数年前の大雪で、ドサッと雪が落ちてきて怖かったんです…」
名古屋市昭和区のお客様より、冬の落雪対策についてご相談をいただきました。
名古屋でも数年に一度降る大雪は、カーポート破損やお隣とのトラブルの原因になります。
今回は大掛かりなリフォームではなく、今ある瓦に「雪止め金具」を後付けする工事を実施。
効果を最大化する「段違い配置」や、工事中に見つけた「瓦ズレの補修」など、プロの気配りが詰まった施工レポートです。
【重要】ご相談のきっかけ・工事の背景
名古屋市昭和区にお住まいのお客様から「家の屋根が少し急な和瓦で、数年前に大雪が降った際、まとまった雪がドサッと落ちてきてヒヤリとした経験があるんです」と、お電話でご相談をいただきました。
ありがとうございます。「幸い誰も下にいなかったので良かったのですが、もし通行人の方や、隣の家のカーポートにでも当たっていたらと思うと今でも怖くなります。
何か良い対策はないでしょうか」という切実なお悩みでした。
特に、大掛かりなリフォームは避けたいけれど、効果はしっかりと実感したいとのご要望でした。
私たちは、今ある屋根を活かしながら低コスト・短工期で実現できる「後付け雪止め金具」の設置工事をご提案。
工事内容や安全性について詳しくご説明したところ、ぜひお願いしたいとご依頼いただきました。
建物の状況
| 築年数 | 築45年ほど |
| 工事費用 | 約15万円ほど(足場代など別) |
| 施工期間 | 1日間ほど |
| 建物種別 | 戸建て(木造) |
- 1. 「あの時のヒヤリ」をもう繰り返さない!1日で終わる屋根の雪対策リフォーム
- 1.1.1. 【重要】ご相談のきっかけ・工事の背景
- 1.1.2. 建物の状況
- 1.1.3. 作業のビフォーアフター
- 2. 名古屋市の雪対策!和瓦屋根の落雪は「後付け雪止め金具」で解決
- 3. 雪止め金具の後付け工事ってどうやるの?丁寧な作業工程
- 3.1. 雪止め金具の固定方法|ビスと瓦の二重固定で強度も安心です
- 3.2. 雪止め金具の効果を最大限に引き出す「段違い配置」という専門技術
- 3.3. 雪止め金具工事の総仕上げ!瓦の復旧と丁寧な一手間で安心の屋根へ
- 4. 玄関先の安全対策も万全に!1階庇(ひさし)屋根の雪止め金具設置
- 5. 雪止め工事と同時に発見した瓦のズレを即日補修
- 6. FAQ(工事に関するよくある質問)
- 7. 同じ地域で行った施工事例記事!
- 8. 類似した作業で施工した現場ブログ記事!
作業のビフォーアフター


名古屋市の雪対策!和瓦屋根の落雪は「後付け雪止め金具」で解決

名古屋市昭和区にお住まいのお客様より「勾配がある和瓦屋根からの落雪が心配なので、雪止め金具を取り付けてほしい」とのご相談をいただきました。
名古屋では雪の心配は少ないと思われがちですが、急な大雪の際に屋根からまとまった雪が滑り落ち、通行人やご自宅のカーポート、お隣様にご迷惑をかけてしまうケースは少なくありません。
現在お住まいの和瓦屋根にも、大規模な工事をすることなく雪止め金具を設置することが可能です。
私たちがご提案する「後付け工法」は、今ある瓦の隙間に専用の金具を差し込んで固定するため、作業時間も短く、費用も抑えながら手軽に落雪対策ができます。
屋根の雪対策には、瓦自体を交換する「雪止め瓦」という方法もありますが、こちらは瓦の入れ替えも伴うため、少し大掛かりな作業となってしまいます。
後付けの雪止め金具であれば、より手軽に冬の安心を手に入れることができます。
本格的なシーズンが来る前に、大切なご自宅とご近所の安全対策として、ぜひ一度ご検討ください。
お住まいの屋根に設置可能かどうかのご相談も、お気軽にお寄せいただければ幸いです。
雪止め金具の後付け工事ってどうやるの?丁寧な作業工程

「後付けの雪止め金具は、どのように取り付けるの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、お客様の大切な屋根を傷つけないよう丁寧に行っている、実際の作業工程の一部をご紹介します。
まず、雪止め金具を設置したい場所の、一段上にある屋根瓦を一時的に取り外します。
もちろん、この瓦は最後に元通り葺き直しますので、破損しないよう慎重に扱い、安全な場所に保管いたします。
こうすることで、下の瓦や屋根材に負担をかけることなく、スムーズに金具を取り付けるためのスペースを確保できるのです。
ちなみに、屋根の施工方法には種類があり、今回は土を使わずに固定する「乾式工法」だったため、比較的スムーズに作業を進めることができました。
昔ながらの土で瓦を固定する「湿式工法」の場合は、少し手間が加わりますが、もちろん専門の技術で問題なく対応可能です。
雪止め金具の固定方法|ビスと瓦の二重固定で強度も安心です

屋根瓦を一枚外したら、いよいよ雪止め金具の設置作業に入ります。
まず、瓦の下にある「野地板(のじいた)」と呼ばれる屋根の下地材に、雪止め金具をビス(ネジ)でしっかりと固定していきます。
ここで重要になるのが、ご自宅の屋根がどのようにつくられているか、その構造を見極めることです。
近年の屋根に多い、下地に厚い合板を使う「乾式工法」であれば、ビスがしっかりと効きます。
一方、昔ながらの土を使った「湿式工法」の場合は、下地が薄いことがあるため、長年の経験を活かして、土や下地の状態を考慮しながら最も効果的な方法で固定作業を行います。
しかし、ご安心ください。雪止め金具の強度は、このビスだけで支えているわけではありません。
この後、最初に取り外した屋根瓦を元の位置に葺き直します。
すると、その瓦自身の重みが上から雪止め金具をがっちりと押さえつけてくれるのです。
つまり「ビスの力」と「瓦の重み」による二重の力で固定されるため、雪の重みや強風にも耐えられる、非常に頑丈な状態になります。
雪止め金具の効果を最大限に引き出す「段違い配置」という専門技術

雪止め金具を設置する際、私たちはその効果を最大限に高めるために「段違い配置(だんちがいはいち)」と呼ばれる専門的な工法で施工しています。
これは、金具を一直線に並べるのではなく、ジグザグになるよう一段ずつずらしながら取り付けていく方法です。
例えば、屋根のある列では軒先から3段目の瓦に雪止め金具を設置したとします。
その隣の列では4段目に、そして次の列ではまた3段目に戻す、というように交互に配置していきます。
なぜこのような手間のかかる方法で取り付けるのでしょうか。
それは、屋根に積もった雪が滑り落ちようとする力を、一か所に集中させずに屋根全体で効率よく分散させるためです。
これにより、落雪をより効果的に防ぐことができ、金具や屋根への負担も軽減できます。
雪止め金具工事の総仕上げ!瓦の復旧と丁寧な一手間で安心の屋根へ


雪止め金具を最適な「段違い配置」で取り付けた後は、いよいよ工事の最終工程です。
作業のために一時的に取り外していた屋根瓦を、一枚一枚もとあった場所に丁寧に戻していきます。
この復旧作業の際に、私たちはプロとして必ず屋根全体の最終チェックを行います。
瓦を元に戻した際、もし瓦同士の噛み合わせが少しでも緩んでいたり、ガタつきが見られたりした場合は、決してそのままにはしません。
その際は、瓦のズレや浮きを防ぐために、専用のコーキング材を使い、瓦の裏側や接合部をしっかりと接着・固定します。
この一手間を加えることで、強風や振動による瓦のズレを未然に防ぎ、屋根全体の強度と防水性をさらに高めることができるのです。
こうして、今回は2階屋根の2列にわたって雪止め金具の設置が無事に完了いたしました。
玄関先の安全対策も万全に!1階庇(ひさし)屋根の雪止め金具設置

2階の屋根への雪止め金具の設置が完了し、続いて1階の庇(ひさし)屋根の作業を行いました。
玄関や窓の上にある庇は、面積が小さいからと見落とされがちですが、実は非常に重要な落雪対策ポイントです。
たとえ少量の雪でも、庇からまとまって滑り落ちると、玄関を出入りするご家族の頭上に直接落下したり、窓ガラスを破損させたりする危険性があります。
施工方法は2階の屋根と同様に、既存の瓦を傷つけないよう慎重に作業を進め、後付けで雪止め金具を設置していきます。
今回は庇の屋根面積がそれほど大きくなかったため、2階で採用した「段違い配置」ではなく、軒先から3段目に横一列に金具を並べて取り付けました。
このように、私たちは屋根の大きさや形状、勾配などをプロの目で的確に判断し、その場所に最も適した方法で施工いたします。
雪止め工事と同時に発見した瓦のズレを即日補修


今回の雪止め金具の設置工事の際、私たちは玄関屋根の壁際で「のし瓦」という部分的な瓦が落下し、隙間が空いているのを発見しました。
このような小さな異常も見逃さないのが、私たち屋根の専門家です。
原因を調査したところ、長年の雨風による経年劣化で瓦を固定していた土が痩せてしまったことや、新築時の施工が少し甘かった可能性が考えられました。
この隙間を放置すると、雨漏りの原因にもなりかねません。
そこで、お客様にご状況を説明し、追加で補修工事を行いました。
まず、接着強度に優れた「南蛮モルタル」を使い、落下したのし瓦を元の位置にしっかりと固定します。
さらに、瓦同士の隙間をコーキング材で埋めることで、将来的なズレや再度の落下を防ぐ二重の対策を施しました。
すべての作業完了後、お客様には工事中に撮影した写真をお見せしながら、作業内容を丁寧にご説明させていただきました。
「雪が降る前に気になっていた工事をしてもらえて本当に良かった」と大変喜んでいただけたことが、私たちの何よりの励みになります。
FAQ(工事に関するよくある質問)
「段違い配置」にする理由はなんですか?
金具を一直線ではなくジグザグに配置することで、屋根にかかる雪の荷重を分散させ、より効率的に落雪を防ぐためです。屋根への負担も軽減できるプロの工夫です。
瓦を全部替えなくても雪止めはつきますか?
はい。「後付け工法」なら、既存の瓦を少し持ち上げて金具を差し込み固定するだけなので、瓦を交換する必要はありません。費用も工期も抑えられます。
費用と工期はどれくらいですか?
屋根の広さや金具の個数によりますが、今回のケースでは約15万円、工期はたったの1日で完了しました。
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