【天窓から雨漏り】名古屋市昭和区 屋根施工不良が原因?雨水浸入を防ぐ防水工事!作業足場からの点検調査から作業完了まで
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
天窓雨漏りの原因特定から完全修理までの記録
初動調査でもあるこちらの現場ブログの一番始まりはこちらから読めますよ↓↓↓
『名古屋市昭和区【天窓修理】雨漏りの原因!天窓周辺板金の破損・コーキング劣化!放置の危険性と修理のポイント!』
工事のきっかけ
すべての始まりは、名古屋市にお住まいのお客様からいただいた一本のお電話でした。
「ちょうど今、外壁塗装のために家に足場が組んであるんです。この機会に、普段は見られない屋根の状態も一度ちゃんと見てほしいのですが、お願いできますか?」というご相談です。
これは、私たち屋根の専門家が常々お客様にお勧めしている、非常に賢明で絶好のタイミングでのご依頼でした。
早速お伺いすると、そこには6寸勾配という、屋根の上を歩くには急すぎる角度の屋根が広がっていました。
さらに、表面がつるつると滑りやすい性質を持つ屋根瓦が使われており、もし足場がなければ、お客様と作業員の安全を最優先し、詳細な点検自体をお断りせざるを得ない状況でした。
仮設足場は、高所での作業に安全という絶対的な基盤を与えてくれます。
そしてそれは、普段は決して目の届かない屋根の細部まで、プロの目でじっくりと、そして正確に健康状態を診断できるまたとない機会を提供してくれるのです。
雨漏りをはじめとする屋根のトラブルは、深刻化する前に発見し、適切な処置を施すことが、お住まいの寿命を守り、将来的な修理費用を抑える最善の方法です。
この絶好の機会を活かし、お客様の不安に寄り添いながら、私たちは屋根全体の徹底的な調査を開始しました。
建物の状況
築年数 ・・・ 築20年以上
工事費用・・・ 約20万円ほど(仮設足場代は別)
施工期間・・・ 1日間ほど
建物種別・・・ 戸建て(木造)
ビフォーアフター

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「天井にじわじわと広がるシミ…」
「雨が降るたびに、天窓のあたりからポタポタと水が落ちる音がして、夜も安心して眠れない…」
名古屋市やその近郊で、そんな天窓からの雨漏りに関する深刻な悩みを抱えていませんか?
一度雨漏りが始まると、応急処置を繰り返しても根本的な解決には至らず、不安な日々が続いてしまうケースは少なくありません。
この記事では、実際に名古屋市で行った天窓の雨漏り修理を完全密着ドキュメントとして、その始まりから終わりまで、全工程を包み隠さずお見せします。
外壁塗装の足場を活かした調査で判明した衝撃的な原因から、二度と雨漏りを再発させないためのプロの徹底的な防水工事、そしてビス一本にまでこだわる職人の仕事ぶりまで。
この記事が、あなたの長年の悩みを解決する一助となれば幸いです。
目次
【足場がある今が絶好機】普段は難しい急勾配の屋根も安全に点検

外壁塗装のために設置される仮設足場は、普段は目の届かない屋根の状態を詳しく調査できる、またとない機会です。
先日ご相談いただいたお住まいの屋根は、まさにこの足場があったからこそ、詳細な点検が可能となったケースでした。
こちらのお住まいは、6寸勾配(約31度)という急な角度で、屋根の専門家でも直接登ることが難しい屋根でした。
さらに使用されていた屋根瓦は、非常に滑りやすい性質を持っており、安全確保の観点から、もし足場がなければ点検自体をお断りせざるを得ない状況でした。
お客様と作業員の安全を何よりも最優先するのが、私たちプロの責任です。
外壁塗装などで足場を組むご予定がございましたら、それは屋根の健康状態を知る絶好のチャンスです。
雨漏りなどのトラブルを未然に防ぐためにも、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
【天窓雨漏りの原因特定】足場があるうちにプロの目で徹底調査

外壁塗装のために設置された足場は、屋根の健康状態を詳しく確認できる絶好の機会です。
今回も、この足場を活用させていただき、お客様が気にされていた天窓(トップライト)の状態を、屋根の軒先から安全に点検することができました。
調査を進めると、やはり雨漏りの原因として最も疑わしい箇所に問題が見つかりました。
天窓の下側に取り付けられ、雨水を正しく流すための重要な部品である「水下エプロン」が、長年の紫外線や雨風の影響で劣化し、破損していたのです。
詳しく見てみると、破損は一箇所だけでなく、目視で確認できるだけでも三箇所に及んでいました。
このような状態では、降った雨が適切に排水されず、隙間から内部に侵入して雨漏りを引き起こしてしまいます。
足場があることで、このように雨漏りの原因を正確に特定できました。
亀裂の奥に潜む見えない雨水の侵入経路


天窓の雨漏り調査では、発見した破損箇所をさらに詳しく見ていくことが原因究明の鍵となります。
破損した「水下エプロン」を拡大して確認すると、亀裂が屋根瓦を固定している釘穴にまで達していることが判明しました。
このような状態では、雨水が極めて侵入しやすくなっており、雨漏りの直接的な原因となっていた可能性が非常に高いです。
さらに別の箇所では、亀裂の隙間から内部の白い部材が覗いていました。
これは、天窓の高さを調整するためのクッション材(発泡材)であり、防水機能は全くありません。
この部材が雨水を吸い込んでしまうと、常に湿った状態が続き、建物の内部にまで被害を広げてしまう危険なサインです。
一見小さな亀裂でも、放置すれば内部の見えないところで雨漏りが進行してしまいます。
接着剥がれと隙間、点検診断と最適なご提案


天窓(トップライト)の雨漏り調査では、複数の劣化症状が同時に進行しているケースが少なくありません。
今回の調査でも、水切り板金との接着が剥がれてしまったことによる、新たな問題点を発見しました。
本来、天窓本体と周りの防水板金は強力に接着されていますが、経年劣化によってその力が弱まると、部材が重みで沈み込み、深刻な隙間が生じてしまいます。
この隙間は、雨水にとって格好の侵入口となり、雨漏りを引き起こす直接的な原因となっていました。
このように複数の原因を一つひとつ丁寧に特定し、お客様には調査結果を写真と共にご報告いたしました。
その上で、お住まいの状況に合わせた最善の修理プランをご提案し、ご納得いただける詳細なお見積書を作成・お渡しさせていただきました。
瓦を剥がして発覚!雨漏りを招く施工不良とは?

先日より名古屋市で着工した天窓の雨漏り修理工事の様子です。
まず、屋根の上で安全に作業を進めるための足場を確保し、屋根の最も高い部分である「棟(むね)」の瓦から順に、問題となっている天窓周辺の屋根瓦を一枚ずつ丁寧に剥がしていきます。
このように、表面の瓦を取り外していくことで、普段は見ることのできない屋根の内部構造や防水の状態を直接確認することが可能になります。
そして今回、天窓の上部に取り付けられていた瓦を剥がした際に、雨漏りの原因となりうる新築時の施工不良を発見しました。
本来、雨水の侵入を完全に防ぐべき防水の要である「水切り板金」の上に、屋根瓦を固定するためのビス釘が直接打ち込まれていたのです。
これでは、自ら防水層に穴を開けて雨水の通り道を作ってしまっているのと同じです。
このような見えない部分の施工精度こそが、お住まいの寿命を大きく左右します。
天窓の雨漏りリスク、原因は釘穴かもしれません

天窓の修理現場で屋根瓦を剥がしていくと、雨漏りの根本的な原因や、将来的なリスクを招く施工不良が明らかになることがあります。
今回発見したのは、まさにその典型的な事例でした。
雨水の侵入を防ぐ最後の砦ともいえる「水切り板金」。
この非常に重要な防水部材に、屋根瓦を固定するための釘が無数に打ち込まれ、穴が開いてしまっていたのです。
幸い、今回はこの釘穴が直接の雨漏り原因ではありませんでした。
しかし、建物は年月の経過と共に少しずつ劣化していきます。
今は問題なくても、将来どこから雨水が侵入してきてもおかしくない、大きな弱点を抱えている状態と言えます。
防水の要である部材に安易に穴を開けてしまう施工は、お住まいの寿命を縮めかねません。
見えない部分へのこだわりが、雨漏りの再発を防ぐ


名古屋市で進めている天窓の雨漏り修理。
原因となっている箇所を根本から解決するため、まずは天窓周辺の屋根瓦と、その下にある防水の要「水切り板金」を丁寧に取り外す作業から始めます。
これらの部材は、防水処理を終えた後に再び使用するため、破損させないよう細心の注意を払って一枚ずつ剥がしていきます。
作業を進める中で、屋根瓦を固定している下地の木材(桟木)が、天窓の防水部材と干渉する不適切な位置に取り付けられていることが判明しました。
このような見えない部分の施工不良も、将来的な雨漏りのリスクに繋がります。
私たちは、ただ元に戻すだけでなく、こうした問題点も確実に見つけ出します。
後の工程でこの桟木を適切に加工し、水切り板金が本来の防水性能を最大限に発揮できるよう是正します。
雨漏りを止める!プロの徹底防水処理


名古屋市で進めている天窓(トップライト)の雨漏り修理工事、今回は防水処理の核心部分をご紹介します。
まず、既存の防水材と屋根下地との間に発見されたわずかな隙間は、見逃しやすい雨水の侵入口です。
この隙間を専用の強力な防水テープで丁寧に塞ぎ、水の通り道を完全に遮断することが、雨漏り再発防止の第一歩となります。
続いて、今回の雨漏りの大きな原因となっていた天窓の下部に、新しい「エプロン材」という防水部材を取り付けます。
この新しいエプロンは裏面が強力な粘着層になっており、屋根瓦の表面に直接、隙間なく貼り付けることができます。
これにより、天窓周りの雨水を安全に屋根の下へと流し、雨漏りの再発を確実に防ぎます。
このように見えない部分こそ丁寧に施工することが、お住まいを長く守ることに繋がるのです。
天窓修理におけるコーキングのダブル効果とは


天窓の雨漏り修理において、新しい防水部材(エプロン材)を取り付けた後の工程が、防水性能を決定づける重要なポイントです。
次に設置する「水切り板金」を、ただ上から被せるだけではプロの仕事とは言えません。
私たちは、まず新しいエプロン材の表面に、高耐久の専用コーキングを隙間なく塗布します。
この一手間には二つの重要な意味があります。
一つは、水切り板金を強力に接着し、部材を一体化させること。
そしてもう一つは、コーキング自体が第二の防水壁となり、水の侵入を二重にブロックすることです。
この「接着」と「防水」のダブル効果こそが、雨漏りの再発を長期間にわたって防ぐ秘訣なのです。
雨漏りを再発させない!水切り板金の二重防水固定


天窓の雨漏り修理工事は、防水処理を終えた「水切り板金」を元通りに取り付けていく、仕上げの重要な工程に入ります。
一度丁寧に取り外した天窓専用の水切り板金を、専用のビスを用いて、正しい位置に確実に戻していきます。
しかし、ただ固定するだけでは十分ではありません。
プロの仕事はここからさらに一手間を加えます。
板金と板金が重なり合う接続部分には、高耐久のコーキングを充填します。
これにより、部材同士が強力に接着され、風などによるズレを防ぐと同時に、隙間からの雨水の侵入を完全にシャットアウトします。
ビスによる物理的な固定と、コーキングによる化学的な防水・接着。
この二重の対策を施すことで、天窓周りの防水性能は飛躍的に向上し、長期にわたる安心をお届けできるのです。
見えない部分の消耗品交換が再発を防ぐ鍵


天窓の雨漏り修理では、目に見える破損箇所以外にも、細かな消耗部品の状態を一つひとつ確認し、適切に処置することが非常に重要です。
例えば、既存の防水テープは、経年劣化や解体作業によって傷んでしまうことがあります。
私たちはその部分を見逃さず、新しい防水テープで補強し、防水性能を万全の状態に戻します。
また、天窓の周りには「水密材」と呼ばれる、雨水の侵入を防ぐための重要なスポンジ状の部材が使われています。
しかし、長年、重い屋根瓦に押し潰され、本来の厚みと弾力を失っていることが少なくありません。
これでは防水の役割を果たせません。
そのため、私たちは劣化した古い水密材を完全に取り除き、新品に交換します。
こうした見えない部分の消耗品まで妥協せずに交換・補修することこそが、雨漏りの再発を確実に防ぎ、長期的な安心をお届けするためのプロの仕事なのです。
見えない一手間が安全を守る!棟際の瓦の特別固定法


天窓周りの徹底した防水処理が完了し、いよいよ工事の最終段階、屋根瓦を元通りに葺き直す作業に入ります。
工事の初めに丁寧に取り外した屋根瓦を、ビスを使い一枚ずつ確実に固定しながら、屋根の頂上である「大棟(おおむね)」に向かって葺き上げていきます。
ここで、屋根の安全性を長期にわたって確保するための、プロならではの重要なひと手間を加えます。
大棟のすぐ下に来る列の瓦は、屋根の形状に合わせて切断加工されているため、通常の瓦よりもずれやすく、落下のリスクが高いのです。
そこで私たちは、この最終列の瓦に限り、専用の工具で丁寧に下穴を開けた上で、一枚につき二本のビスを打ち込み、通常より強固に固定します。
この見えない部分でのこだわりこそが、台風や地震の際にもお客様の安全を守ることに繋がるのです。
見えない一手間、棟瓦の防水強化で再発を防ぐ

屋根瓦の復旧作業が完了し、いよいよ工事は屋根の最も高い部分である「大棟(おおむね)」を元通りに仕上げる最終工程へと入ります。
この棟部分は、屋根全体の要であり、雨漏りを防ぐ上で非常に重要な箇所です。
私たちは、工事の初めに丁寧に取り外し、大切に保管しておいた棟瓦を、再び一段ずつ慎重に積み上げていきます。
しかし、ただ元に戻すだけではありません。
棟瓦の内部には、新たに強力な防水テープを追加で施工し、防水層をさらに強化します。
この見えない部分での一手間が、万が一瓦の隙間から雨水が侵入したとしても、屋根裏への浸水を防ぐための「第二の砦」となります。
確実な防水処理の上に、元の美しい棟を復旧させること。
この妥協しない施工こそが、雨漏りの再発を防ぎ、お客様に長期的な安心をお届けするための私たちのこだわりです。
雨漏り再発防止の鍵はビス頭のコーキング処理にあり

屋根修理工事の最終仕上げとして、屋根の頂上部分である「棟」に、冠瓦を一列に美しく並べて設置していきます。
この冠瓦は、専用のビスを使って一枚ずつ確実に固定し、強風などでも決して動かないよう頑丈に取り付けます。
しかし、私たちの仕事はここで終わりません。
雨漏りの原因となるほんのわずかな可能性も見逃さないため、固定したビスの頭すべてに、防水用のコーキングを丁寧に塗り込んでいきます。
ビスの周りには元々パッキンが付いていますが、経年劣化や締め付けによって隙間が生まれる可能性はゼロではありません。
このビスの頭から雨水が侵入するのを完全に防ぐための、いわば「念には念を入れた」最終防水処理です。
この地道で細やかな一手間こそが、雨漏りの再発を長期間にわたって防ぎ、お客様に本当の安心をお届けするためのプロのこだわりなのです。
初動調査でもあるこちらの現場ブログの一番始まりはこちらから読めますよ↓↓↓
『名古屋市昭和区【天窓修理】雨漏りの原因!天窓周辺板金の破損・コーキング劣化!放置の危険性と修理のポイント!』

