名古屋市瑞穂区【屋根葺き替え】屋根葺き替え工事の流れを解説!垂木補強から建築基準法まで、失敗しないための重要ポイント
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
屋根葺き替えは下地が命!名古屋のプロが教える、10年後も安心な工事
名古屋市で「そろそろ屋根の葺き替え時期かな…」とお考えではありませんか?
葺き替えは大きなリフォームだからこそ、「どんな流れで進むの?」「見えない部分の手抜きが心配…」といった不安はつきものです。
この記事では、名古屋市瑞穂区で実際に行った工事を例に、ご契約から着工、そして屋根の寿命を左右する最も重要な「下地補強」まで、プロの仕事を徹底解説。
安心して工事を任せるための知識が身につきます。
名古屋市の屋根葺き替え工事|ご契約から着工までの安心の流れ

先日、名古屋市瑞穂区のお客様より「築年数が経ち、屋根瓦が交換時期なので葺き替えを考えたい」とのご相談をいただき、詳しい調査とお見積もりをご提案しました。
内容にご納得いただき、正式に工事のご契約を賜りました。
ご契約後は、お客様に安心してお任せいただけるよう、速やかに着工準備を開始します。
まず、長年の実績がある協力業者と連携し、安全かつ効率的な工事の工程を綿密に計画します。
同時に、工事期間中のお客様やご近所様へのご負担を最小限に抑えるため、必要な行政手続きを代行申請いたします。
今回は作業時間中に限り、建物の前の道路に作業車両を停める必要があったため、管轄の警察署へ「道路使用許可」の申請を行いました。
もし、足場を長期間設置するような場合は「道路占有許可」が必要になるなど、工事の規模や状況に応じて適切な手続きを判断し、責任を持って進めます。
見えない部分の着実な準備こそが、安全で高品質なリフォーム工事の基本です。
万全の体制を整え、お客様にご満足いただける工事をお届けします。
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『名古屋市瑞穂区【屋根葺き替え】屋根点検で判明した危険な劣化サイン!瓦のズレ・塗装剥がれ・雨漏りは葺き替え修理で解決!』
目次
安全第一!名古屋市の屋根葺き替え工事における解体作業と近隣配慮


いよいよ屋根の葺き替え工事が始まりました。
最初の工程は、既存の古い屋根瓦や下地の屋根土などを全て撤去する「解体作業」です。
屋根の上から大量の廃材を降ろす際には、安全性と効率性が求められます。
「シューター」と呼ばれる、滑り台のような専用の資材を設置します。
これにより、廃材を周囲に飛散させることなく、地上に待機させたトラックの荷台へ直接、静かに滑り落とすことができ、お客様の大切な敷地や建物を守ります。
また、道路使用許可のルールに則り、作業中はトラックの周囲にカラーコーンを設置して、通行される車両や歩行者の方々への安全を確保します。
さらに、専門の交通誘導員も配置し、周辺の交通がスムーズに流れるよう常に配慮しております。
お客様はもちろん、ご近所の皆様にもご安心いただけるよう、安全管理を徹底すること。
それが私たちの責任です。
見えない部分こそ重要!屋根葺き替えで行う下地構造の補強とは


屋根の葺き替え工事は、単に表面の瓦を新しくするだけではありません。
屋根材を全て撤去した後に現れる、普段は見えない下地の状態を見極め、補強することが非常に重要です。
特に築年数が経過した建物の場合、屋根を支える骨組みである「垂木(たるき)」などが、長年の重みで波打つように歪んでいることがあります。
私たちは、工事前の点検の段階で、屋根瓦の並びのズレや軒先の状態など、様々な兆候から下地の傷み具合を予測します。
そして、実際に屋根を解体した後、予測と現状を照らし合わせ、本当に補強が必要かどうかを正確に判断します。
もし構造部分に歪みがあれば、新しい野地板を張る前に補強作業を行い、屋根全体の水平をしっかりと確保します。
この一手間が、新しい屋根の性能を最大限に引き出し、将来の雨漏りを防ぎ、お住まいの耐久性を高めることにつながるのです。
屋根の強度を高める「添え垂木」補強とは?プロの技術と重要ポイント


屋根の葺き替え工事では、お客様に長期的な安心をお届けするため、下地の状態に応じて構造補強をご提案しています。
今回は、屋根の骨組みである「垂木(たるき)」の補強作業についてご紹介します。
弊社では、お見積もりの段階で工事内容を丁寧にご説明し、ご納得いただいた上で作業を進めます。
今回の工法は、既存の垂木の側面に新しい垂木を添わせて、ビスで強固に固定する「添え垂木」です。
これにより、屋根全体の強度を高め、水平を保ちます。
この際、ただ木材を追加するのではありません。
補強に用いる垂木は、既存のものより一回り太く、ねじれのない真っすぐな木材を厳選します。
このこだわりのひと手間が、お住まいの耐久性や耐震性の向上につながるのです。
なお、2025年4月の建築基準法改正により、こうした構造に関わるリフォームのルールがより厳格化されました。
弊社は最新の法令にも精通し、基準に基づいた最適な施工をご提案しますので、ご不明な点は現場調査の際に担当者へお気軽にご質問ください。
屋根の隅々まで徹底補強|軒先から棟まで行う構造改善リフォーム


屋根の葺き替え工事で最も重要なのは、見えない下地をいかに健全な状態に再生するかです。
私たちは、長期的な安心をお届けするため、一切妥協のない徹底した施工をお約束します。
「垂木」の補強作業は、屋根の一部分だけを補強するのではありません。
屋根の先端である「軒先」から、頂上部分の「大棟」に至るまで、屋根全面にわたって行います。
既存の垂木一本一本に新しい木材を添わせ、ビスで強固に固定していく地道な作業ですが、これにより建物全体の構造的な強度が均一に高まります。
もちろん、この徹底した工程は二階の屋根だけではありません。
一階部分の屋根も同様に、古い屋根瓦や屋根土、下地の野地板まですべて丁寧に撤去し、骨組みである垂木の状態を完全に剥き出しにします。
その上で、二階と同じ品質で構造補強を施していくのです。
なぜ下地補強が重要?新しい屋根材の性能を引き出すプロの判断力

屋根の下地補強は、全ての箇所で必要なわけではありません。
私たちはプロとして、建物の状態を正確に診断し、必要な場所に最適な工事を行うことを信条としています。
垂木の補強工事の後、「地糸(じいと)」という建築用の基準糸を張って、屋根全体の水平と直線を精密に測定しました。
その結果、一階部分は歪みが少なく非常に健全な状態でしたので、追加の補強は不要と判断しました。
一方で、二階部分の補強をなぜあれほど慎重に行ったのか。
それは今回採用する新しい屋根材の性能を最大限に引き出すためです。
近年主流の金属屋根材などは非常に高い精度で製造されているため、その土台となる下地が完全に平滑でなければ、美しく納まらず、将来の不具合の原因にもなりかねません。
完璧な下地があって初めて、新しい屋根はその性能を発揮します。
使用する屋根材の特性を熟知し、それに合わせた最適な下地調整を行うこと。
それが私たちの品質へのこだわりです。
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『名古屋市瑞穂区【下地補強】雨漏りさせないプロの技術!下地作り「墨打ち」「ルーフィング」など見えない部分へのこだわり!』

