【急勾配屋根修理】名古屋市天白区 谷樋交換と二重防水工事の全工程を解説!急勾配の屋根から雨漏りも原因を特定!

名古屋市天白区の雨漏り修理実例!調査から谷樋交換・二重防水工事まで全工程を解説

工事のきっかけ

「最初は、天井の隅に小さな茶色いシミを見つけただけだったんです」
名古屋市にお住まいのお客様から、不安そうな声でお電話をいただいたのが、すべての始まりでした。
お話を伺うと、そのシミは気づけば少しずつ大きくなり、特に台風やゲリラ豪雨の後は、壁紙が湿っているように感じることもあるとのこと。
「雨漏りかもしれない」という疑念が、日々の暮らしの中で徐々に大きなストレスになっていたそうです。
ご自身で屋根の状態を確認しようにも、外から見上げるだけで分かるほどの急な角度で、どうすることもできずに時間だけが過ぎていきました。
そんな中、インターネットで専門業者を探していて、私たちのホームページを見つけてくださったのです。
「豊富な実績があり、地域に密着しているなら」と、勇気を出してご相談くださいました。
私たちはまず、お客様が何に一番不安を感じているのかをじっくりと伺うことから始めました。
原因が分からないことへの不安、修理費用への不安、そして何より、このまま放置して家が傷んでしまうことへの恐怖。
その一つひとつのお気持ちに寄り添い、まずは徹底した調査で原因を突き止め、ご安心いただくことをお約束しました。
賢いお客様の選択から、今回の予防的屋根修理はスタートしたのです。

建物の状況

築年数 ・・・ 築40年以上

工事費用・・・ 約70万円ほど

施工期間・・・ 約5日間ほど

建物種別・・・ 戸建て(木造)

ビフォーアフター

02.名古屋市天白区 谷交換 工事完了アフター。

名古屋市でリフォーム会社を営んでおります。

「天井に広がる、気になるシミ…これって雨漏り?」
「修理を頼みたいけど、一体どんな工事をされるんだろう…」

大切なお住まいに現れた突然のトラブルに、不安な日々を過ごされてはいませんか。

専門業者に相談しようにも、目に見えない屋根の上での作業は、費用がどれくらいかかるのか、手抜き工事をされないかなど、分からないことだらけで躊躇してしまうお気持ちは、痛いほどよく分かります。

この記事は、そんなあなたの不安を解消するために生まれました。
実際に名古屋市天白区でご依頼いただいた雨漏り修理を例に、最初のお問い合わせから、専門家による調査と原因特定、そして修理工事の完了まで、その全工程を写真と共に詳細にレポートします。
私たちが何を考え、どのように問題を解決するのか、その全てを正直にお見せすることをお約束します。

雨漏りの原因究明は「お客様との対話」から

02.名古屋市天白区 谷交換 玄関先の天井板に雨漏りがかなり発生しています。
03.名古屋市天白区 谷交換 玄関の隣の部屋にも雨漏りが発生していました。

「天井の雨染みが気になる」とのご相談を受け、お客様とお約束した日時にご自宅へお伺いしました。
雨漏りの原因を正確に突き止めるため、私たちの調査はまず、お客様のお話をじっくりと伺うことから始まります。

「いつ頃から気になり始めたか」「小雨でも症状は出るか、それともゲリ-ラ豪雨のような激しい雨の時だけか」。
こうしたお客様だけが知る情報は、見えない屋根裏で何が起きているかを推測するための、非常に重要な手がかりとなります。

詳しくお話を伺った後、玄関の天井を拝見すると、雨染みがはっきりと広がっていました。
さらに、お客様にご案内いただいたお隣の部屋にも、玄関よりは小さいものの、確かに雨漏りした跡を確認。被害が複数箇所に及んでいることがわかりました。

お客様からの「生の情報」と、専門家としての「現場確認」。
この二つを丁寧に照らし合わせることではじめて、雨漏りの本当の原因へと近づくことができます。

【絶対にやめてください】ご自身で屋根に登るのが危険な、本当の理由

01.名古屋市天白区 谷交換 急勾配な屋根のためこのままでは登ることも出来ません。

現場を拝見したところ、屋根の角度が非常に急であり、私たち専門家でも安全に登って点検することは不可能だと判断しました。
実は、屋根の点検には安全に作業できる角度の限界というものがあります。

私たちプロが屋根の上で作業できるのは、一般的に4寸勾配(約22度)までが目安です。
それを超える急な屋根は、特別な足場を設置しない限り、熟練の職人でも転落の危険が非常に高まります。

時折、台風の後に「アンテナの様子を見よう」とご自身で屋根に登り、足を滑らせてしまうという痛ましい事故の話を耳にします。
専門家が安全のために登らない屋根に、慣れていない方が登るのは、命に関わる大変危険な行為です。

大切なお住まいとご自身の安全を守るため、屋根の上のことは必ず私たち専門家にお任せください。
直接登れない屋根でも、高所カメラなど別の方法で安全に点検することが可能です。

屋根に登れなくても原因は分かる。プロが見抜いた雨漏りの発生場所

04.名古屋市天白区 谷交換 二か所の谷部の板金から雨漏りしていそうです。

安全上の理由から屋根に登れない状況で、どのように雨漏りの原因を特定するのか。
私たちは、限られた情報から答えを導き出す、専門家としての知識と経験を総動員します。

まず、建物の少し離れた安全な場所から、屋根全体の形状や水の流れを注意深く観察します。
次に、最も重要な手がかりとなる、室内にできている雨染みの「位置」を確認します。

今回の現場では、外部から確認できる屋根の弱点となりやすい「谷」の部分が二箇所ありました。
そして、室内の雨染みの位置が、ちょうどその谷の真下にあたる場所と一致したのです。
この二つの事実から、この谷に設置されている金属の板「谷樋(たにどい)」の劣化が原因であると結論付けました。

雨漏りが招く漏電・火災の危険。調査報告から工事開始までの流れ

07.名古屋市天白区 谷交換 電灯の近くで雨漏りしていて危険であります。

雨漏りの原因をご報告する際、私たちはもう一つ、お客様の安全に関わる重要な点をお伝えしました。
それは、照明器具の近くで発生している雨漏りが引き起こす「漏電」のリスクです。

特に築25年を超えるお住まいの場合、屋根裏の電気配線が経年劣化していることも少なくありません。
そこに雨水が触れると、漏電から火災につながる危険性も考えられるため、早急な対応が不可欠です。

このような状況を踏まえ、原因である谷樋の交換工事を正式にご提案し、お見積書を提出いたしました。
後日、お客様から「内容に納得したのでお願いします」と正式にご依頼をいただくことができました。

ご依頼を受け、私たちはすぐさま経験豊富な職人のスケジュールを調整。
工事日程をお客様にご連絡し、長年のお悩みを解決すべく、いよいよ修理作業を開始いたしました。

【雨漏り原因を特定】瓦を剥がして判明した、谷樋の2つの重大な弱点

02.名古屋市天白区 谷交換 銅板谷鈑金の立ち上がり部分がほとんどありません。
03.名古屋市天白区 谷交換 谷鈑金の表面で黒ずんでいる所が穴があいています。

いよいよ雨漏り修理工事の開始です。
まず、原因箇所と特定した谷樋を交換するため、周辺の屋根瓦を丁寧に剥がしていきます。
この作業は、私たちが事前の調査で立てた仮説が正しかったのかを、実際に目で見て確認する「答え合わせ」の瞬間でもあります。

瓦を剥がして古い谷樋が姿を現すと、すぐに2つの重大な弱点が明らかになりました。
一つ目は、雨水が溢れるのを防ぐ両端の「立ち上がり」が非常に低いこと。
当時の銅板を使った谷樋は現場での手加工も多く、現代の製品に比べて構造的に弱い面がありました。

二つ目は、材質の劣化です。
長年、瓦から流れる雨水が同じ箇所に当たり続けたことで銅板が腐食し、黒く変色して薄くなり、今にも穴が開きそうな状態でした。
「構造的な弱さ」と「物理的な劣化」。
この二つが重なったことが、今回の雨漏りの根本原因です。

雨漏りを防ぐ最後の砦。谷樋の下に隠された「防水紙」の劣化と役割

05.名古屋市天白区 谷交換 ルーフィングの重なり方法は良いのですが。
06.名古屋市天白区 谷交換 谷部の先端で穴があいていました。

劣化した谷樋を取り外した後、私たちはさらにその下に隠された部分、屋根の防水の生命線ともいえる「防水紙(ルーフィング)」の状態を詳しく点検します。
確認したところ、当時の施工自体は丁寧に行われていましたが、やはり長年の雨風の影響は避けられず、経年による劣化が進んでいました。
特に、屋根を流れる雨水が常に集中する谷の先端部分は負担が大きく、防水紙に小さな穴が開いてしまっている状態でした。

この防水紙は、万が一谷樋を越えた雨水が建物内部に浸入するのを防ぐ「最後の砦」です。
表面の谷樋と、この防水紙による二段構えで、大切なお住まいは守られています。
しかし、その最終防衛ラインに穴が開いてしまえば、雨水は屋根の下地へと直接染み込み、雨漏りを引き起こしてしまうのです。

見えない部分だからこそ、この下地の状態を正確に把握し、適切に処置することが雨漏り修理の最も重要なポイントです。

雨漏りの急所を鉄壁ガード!プロが施す「二重防水」の施工術

07.名古屋市天白区 谷交換 谷部全体に粘着付きのシート材を取り付けます。
08.名古屋市天白区 谷交換 粘着シートの上からルーフィングを重ねて敷きます。

劣化した防水紙を前に、いよいよ新しい防水層を構築する、雨漏り修理で最も重要な工程に入ります。
私たちが採用するのは、雨水の浸入を二段構えで防ぐ「二重防水」施工です。

まず一層目として、雨漏りの急所である谷の中心に、裏面が強力な粘着層になった特殊な防水紙を貼り付けます。
これにより下地に隙間なく密着し、万が一水が浸入しても、谷の中心部へ回り込むのを物理的にブロックします。

次に、この粘着式防水紙の上から、さらに二層目となる防水紙を重ねていきます。
今回の急勾配の屋根では、まず必要な寸法を正確に測り、現場で屋根の形状に合わせて丁寧にカット・加工した上で、専用のタッカー(工業用ホッチキス)を使い、シワなく確実に固定していきます。

高耐久ガルバリウム鋼板で未来の安心を!谷樋設置と丁寧な瓦の復旧作業

09.名古屋市天白区 谷交換 新しい谷鈑金を取り付け周辺の瓦を再施工します。

鉄壁の防水下地が完成し、いよいよ雨漏りを防ぐ主役である、新しい「谷樋」を設置する工程に入ります。
見えない部分の強化に続き、ここからは屋根の機能と美観を取り戻していきます。

二重に重ねた防水紙の上に、新しい谷樋を慎重に取り付けます。
今回使用するのは、非常に錆びにくく耐久性の高い「ガルバリウム鋼板」製のものです。
以前の素材に比べて格段に長持ちするため、長期にわたってお客様のお住まいを雨水から守り続けます。

新しい谷樋の設置が完了したら、工事の最初に丁寧に取り外しておいた屋根瓦を、一枚一枚、元の場所へ葺き直していきます。
瓦同士のかみ合わせや、新しい谷樋との取り合いをミリ単位で調整しながら、雨水が正しく流れるように復旧させることが、プロの腕の見せ所です。

【屋根修理の総仕上げ】防水と安全を完璧にする、プロの「最後のひと手間」

10.名古屋市天白区 谷交換 谷鈑金の先端部分に防水シート材を取り付けます。
05.名古屋市天白区 谷交換 再施工の瓦にビスを打ち込み固定します。

屋根瓦を元の美しい状態に戻し、工事は最終盤です。
しかし、お客様に長期的な安心をお届けするため、私たちはここからさらに「防水」と「安全」のための、二つの「最後のひと手間」を加えていきます。

まずは防水の総仕上げです。今回の急勾配の屋根では、大雨の際に雨水が猛烈な勢いで谷樋に流れ込みます。
その勢いで水が瓦の下に潜り込まないよう、谷樋の先端に特殊な防水シートを貼り、水の侵入経路を完全に遮断します。

次に、安全性の確保です。一度取り外して復旧させた瓦が、台風などの強風でズレたり飛散したりしないよう、防水パッキン付きの専用ビスで一枚一枚を屋根下地にしっかりと固定します。
ご自宅とご近所の安全を守るための、非常に重要な作業です。

「長年の悩みが消えた」お客様から頂いた、最高の感謝の言葉【工事完了報告】

11.名古屋市天白区 谷交換 片付けと掃除して作業完了しました。

全ての屋根瓦を元通りに取り付け、これにて雨漏り修理工事は完了です。
私たちは屋根の上から工具や材料をすべて片付け、ブロアーで作業周辺をきれいに清掃し、お客様へのお引き渡しとなります。

後日、お客様がわざわざ私たちの事務所まで足を運んでくださいました。
銀行振込でのお支払いも可能なところ、「どうしても顔を見て直接お礼が言いたかった」と、次のような嬉しい言葉をかけてくださったのです。

「工事をしてもらって、本当に感謝しています。あれ以来、雨染みは全く出なくなりました。長年の悩みが解消されて、心から嬉しいです」

お客様から直接いただく感謝の言葉と、その安堵の表情。
それこそが、私たちの仕事における最高の報酬であり、何よりの誇りです。
大切なお住まいの修理をお任せいただき、心より感謝申し上げます。

代表 撮影
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