writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
照明器具の近くにシミ?それは「漏電火災」のカウントダウンかもしれません

「天井のシミが、電気の傘のすぐ近くまで広がっていて…」
名古屋市天白区のお客様より、緊迫したご相談をいただきました。
雨水と電気。
この2つが出会うと、最悪の場合は「火災」を引き起こします。
しかし、現場は職人でも登れないほどの「急勾配屋根」。
難易度の高い現場で、いかにして原因を突き止め、工事への道筋をつけたのか。
プロの調査レポートをお届けします。
- 1. 照明器具の近くにシミ?それは「漏電火災」のカウントダウンかもしれません
- 2. 天井のシミが複数箇所に?気づかずに広がる雨漏りのサイン
- 3. 雨漏りの原因は瓦とは限らない?屋根の谷に潜む危険と急勾配の注意点
- 4. 屋根点検にドローンは万能?プロが解説する注意点と確実な調査方法
- 5. 天井のシミは氷山の一角。屋根修理が大規模になる理由とは
- 6. 【火災注意】照明器具の近くの雨染み。それは命に関わる危険信号です。
- 7. 隣地が狭くても諦めないで!足場問題を解決した雨漏り修理のご提案
- 8. FAQ(工事に関するよくある質問)
- 8.1.1. 次回の現場ブログ記事の内容は?
- 9. 同じ地域で行った施工事例記事!
- 10. 類似した作業で施工した現場ブログ記事!
天井のシミが複数箇所に?気づかずに広がる雨漏りのサイン


「最初は小さなシミだったのに、いつの間にか広がっていた」
「一箇所だと思っていたら、他の部屋にもシミが…」
先日、お客様からこのようなご相談を受け、ご自宅へお伺いしました。
詳しいお話を伺いながら室内を拝見すると、玄関の天井にはっきりと雨染みができていました。
お客様も、いつから発生したか定かではないものの、気づいたときにはシミが徐々に大きくなっていたそうです。
さらに、隣のお部屋も確認させていただくと、玄関ほどではないものの、天井の数カ所に雨染みが点在している状態でした。
このように雨漏りが複数箇所で発生している場合、屋根の広範囲で問題が起きているか、建物の内部で見えない箇所を伝って水が浸入している可能性が考えられます。
目に見えるシミは、氷山の一角かもしれません。
雨漏りの原因は瓦とは限らない?屋根の谷に潜む危険と急勾配の注意点

複数箇所で見られた雨漏りの状況から、私たちは原因箇所を推測していきます。
一見、瓦の不具合を疑いがちですが、屋根の構造を理解すると、別の原因が浮かび上がってきました。
今回のお住まいでは、屋根の面と面が交差する「谷」の部分に設置された、雨水の通り道となる金属の板「谷樋(たにどい)」の経年劣化による穴あきが最も疑わしいと判断しました。
お客様のお宅は急な角度の屋根で、S字カーブがおしゃれな洋風瓦が使われていました。
このような屋根は、瓦の下に強力な防水シートが敷かれているため、万が一瓦の隙間から雨水が入ってもシートの上をスムーズに流れ落ち、瓦自体が原因の雨漏りは起きにくいのです。
しかし、急勾配の屋根は修理の際に特殊な足場が必要で費用が割高になったり、普段の点検が困難になったりする側面もあります。
屋根点検にドローンは万能?プロが解説する注意点と確実な調査方法

「屋根に登らずに点検できるなら、ドローンが便利そう」と考える方は多いかもしれません。
確かにドローンは優れた技術ですが、実は安全で正確な屋根点検を行うためには、いくつかの注意点があります。
例えば、ドローンは安全のため、近隣の建物や電線から一定の距離を保って飛行させる必要があります。
そのため、雨漏りの原因となりやすい細かなひび割れや部材の劣化具合を、至近距離で鮮明に確認することが難しい場合があります。
また、住宅が密集しているエリアや、離着陸のための十分なスペースが確保できない場所では、そもそもドローンを安全に飛ばすこと自体が困難なケースも少なくありません。
そこで私たちは、ドローンだけに頼るのではなく、現場の状況を最優先に考えます。
高所撮影専用のポールにカメラを取り付けて調査するなど、安全性を確保しながらお客様の屋根の状態を隅々まで確実に把握できる最適な方法を選択しています。
大切な住まいを守るため、私たちは常に最善の調査方法をご提案します。
天井のシミは氷山の一角。屋根修理が大規模になる理由とは

天井にふと見つけた、小さな茶色いシミ。「これくらいならまだ大丈夫」と、つい様子を見てしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そのシミは、屋根から送られてきた深刻なSOSサインである可能性が高いのです。
実は、雨水が屋根の表面から侵入しても、すぐに室内に現れるわけではありません。
まず屋根瓦などの下に敷かれた防水シートが水を防ぎ、次に屋根の下地である板が水を受け止めます。
天井にシミとして現れたということは、これらの何層もの防御ラインが突破され、屋根裏の見えない部分ではすでに腐食などのダメージが広がっている状態と考えられます。
つまり、目に見えるシミの大きさ以上に、屋根自体の傷みは進行しているケースがほとんどです。
放置してしまうと、下地の交換など大規模な工事が必要となり、費用もかさんでしまいます。
被害を最小限に食い止め、結果的に修理費用を抑えるためにも、天井のシミに気づいたら、決して放置せず、できるだけ早く専門家にご相談ください。
【火災注意】照明器具の近くの雨染み。それは命に関わる危険信号です。

天井にできた雨染み、もしそれが照明器具のすぐ近くだとしたら、特に注意が必要です。
それは単なる建物の劣化だけでなく、ご家族の安全を脅かす重大な危険信号かもしれません。
天井裏には、照明やスイッチにつながる電気配線が張り巡らされています。
雨漏りによって侵入した水がこの配線に触れると、漏電やショートを引き起こす可能性があります。
特に築年数の経ったお住まいでは、配線の絶縁性能が低下していることもあり、その危険性はさらに高まります。
最悪の場合、漏電が原因で火災につながるケースも決して少なくありません。
電気配線の近くで雨漏りや雨染みを発見した際は、絶対に放置しないでください。
それはお住まいだけでなく、皆様の命に関わる問題です。
隣地が狭くても諦めないで!足場問題を解決した雨漏り修理のご提案

これまでの調査結果をお客様にご報告いたしました。急勾配の屋根のため直接登っての確認はできませんでしたが、天井のシミの位置や過去の豊富な経験から、雨水の通り道である「谷樋(たにどい)」という金属部分の劣化が原因である可能性が高いことをお伝えし、交換工事をご提案しました。
正式なお見積もりを作成するにあたり、工事に不可欠な足場の設置場所を確認したところ、お隣の駐車場との間に十分なスペースがないことが判明しました。
ただ今回は、幸いにも、その駐車場を管理されているのが、日頃からお付き合いのある不動産会社様でした。
すぐに連絡を取り事情を説明したところ、快く敷地内への足場設置をご了承いただけました。
このように、私たちは屋根の専門知識だけでなく、長年培ってきた地域とのネットワークも活かし、難しい状況でも最善の解決策を探ります。
工事のことでご不安な点があれば、何でもご相談ください。
FAQ(工事に関するよくある質問)
雨漏りで火事になることがあるの?
はい、十分にあり得ます。古い建物などになると、天井裏の電気配線や照明器具に雨水がかかると「漏電」し、スパークして埃に着火、火災に至るケースがあります。シミが電気に近い場合は緊急性が高いです。
急勾配の屋根でも点検できますか?
4寸勾配以上の急な屋根は、安全のため直接登ることはできません。しかし、高所カメラを使ったり、下から双眼鏡で見たり、室内の状況から推測したりすることで原因を特定します。
足場がないと工事できない?
急勾配の場合、職人の安全と作業品質確保のために「屋根足場」が必須です。今回はお隣の駐車場をお借りして足場を組むことで解決しました。
次回の現場ブログ記事の内容は?
同じ地域で行った施工事例記事!
類似した作業で施工した現場ブログ記事!

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