名古屋市瑞穂区【谷板金修理】築30年以上の住宅は要注意!雨漏り原因「谷樋」交換で再発を防ぐ!防水紙から瓦の固定まで
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
【築30年以上の住宅は要注意】雨漏り原因第1位「谷樋」の劣化と修理のタイミング

先日、名古屋市瑞穂区にて雨漏りの屋根点検をさせていただいたお客様から、正式に「谷樋(たにどい)板金」の交換リフォーム工事のご依頼をいただきました。
ご信頼いただき、心より感謝申し上げます。
実は、屋根の面と面がぶつかる谷の部分に設置されたこの「谷樋」は、雨水が集まる重要な箇所でありながら、屋根の雨漏り原因で最も多い場所でもあります。
特に1990年代以前に建てられたお住まいでは、谷樋が経年劣化し、見えないところで雨漏りのリスクを抱えているケースが少なくありません。
本格的な梅雨や台風のシーズンが始まる前に、一度ご自宅の屋根の状態を確認されることを強くお勧めします。
雨漏りが実際に発生してからでは、修理業者が混み合い、対応が遅れてしまう可能性もございます。
大切なお住まいを守るためにも、ぜひお早めに専門家による点検をご検討ください。
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『名古屋市瑞穂区【雨漏り調査】他社が逃げた屋根修理!天井のシミ谷板金の根本的な原因のコーキング補修の落とし穴!』
目次
【名古屋市瑞穂区の屋根修理】雨漏りを再発させない谷樋交換工事の重要な一手間

お客様邸にて、雨漏りの原因となっていた谷樋(たにどい)板金の交換工事を実施しました。
長年の雨水の影響で、古い銅板製の谷樋には腐食による穴が開いており、そこが雨水の浸入口となっていました。
工事では、まず問題の古い谷樋板金を丁寧に取り外します。
そしてここからが重要な工程です。
板金を撤去してむき出しになった下地へ、新しい防水紙(ルーフィフィンングシート)を隙間なく確実に施工します。
この防水紙は、万が一の水の侵入をブロックする最後の砦となるため、決して手を抜くことはできません。
この大切な下地処理を行った上で、耐久性の高い新しい谷樋板金を設置します。
表面の板金を新しくするだけでなく、その下の防水層からしっかりと作り直すことで、雨漏りの再発リスクを根本から断ち切ることができます。
これで長期にわたり、安心してお過ごしいただけると確信しています。
【プロの屋根工事】雨漏りの再発は「端」の処理で決まる。谷樋と棟の納まりの重要性

谷樋の交換工事において、雨漏りを二度と発生させないためには、細部にこそ職人の技術と経験が問われます。
その中でも特に重要なのが、谷樋の一番上、屋根のてっぺんである「棟(むね)」との接合部分の処理です。
ここで手を抜いてしまうと、数年後に再び雨漏りを引き起こす原因になりかねません。
具体的には、新しく設置する谷樋板金の端を棟の手前で止めてしまうと、棟を伝ってきた雨水が板金の下に潜り込み、新たな浸入口となってしまうのです。
私たちは、谷樋板金の端を棟の内部のできるだけ深いところまでしっかりと差し込んで固定します。
こうすることで、水の流れを確実にコントロールし、浸入経路を完全に遮断します。
一見すると目立たない部分ですが、このような丁寧な作業の積み重ねこそが、屋根全体の防水性能を高め、お住まいの長寿命化に繋がるのです。
【屋根工事の品質】瓦一枚へのこだわりが、雨漏りとズレを防ぐ


谷樋の交換後、取り外した屋根瓦を元に戻す作業にも、屋根の耐久性を左右する重要なポイントがあります。
特に、谷樋の形に合わせて小さくカットした瓦の処理は、職人の丁寧さが問われる部分です。
この加工した小さな瓦をただ置いただけでは、日々のわずかな振動で徐々にズレ落ち、隙間が生まれてしまいます。
この隙間は、雨漏りの原因や見た目の悪化に繋がります。
私たちはこの不具合を防ぐため、カットした瓦一枚一枚に専用工具で小さな穴を開け、ステンレス製の針金で隣の瓦としっかりと結びつけて固定します。
この一手間を加えることで、瓦のズレ落ちを完全に防ぎ、長期にわたって美しい屋根の状態を維持します。
もちろん、針金を通した穴はコーキング材で丁寧に防水処理を行うため、ご安心ください。
目立たない部分だからこそ手を抜かない、それが私たちの施工品質です。
【屋根修理の仕上げ】機能性と美観を両立させる、丁寧な瓦の復旧作業

新しい谷樋板金の設置が完了すると、いよいよ工事は最終工程へと入ります。
それは、谷樋の交換のために一時的に取り外しておいた屋根瓦を、一枚一枚、元の場所へと戻していく「瓦の復旧作業」です。
この作業は、ただ瓦を並べるだけの単純なものではありません。
新しくなった谷樋との取り合い部分の納まりや、瓦同士のかみ合わせ、屋根全体のラインの美しさをミリ単位で調整しながら、丁寧に葺き直していきます。
ズレやすい小さな瓦は針金でしっかりと固定するなど、見えない部分にもこれまでご説明してきた専門的な処理を施し、長期的な耐久性を確保します。
【瓦屋根のメンテナンス】棟(むね)を守る「漆喰」の重要な役割とは?


瓦屋根の最も高い位置にある「棟(むね)」は、雨水の浸入を防ぐ非常に重要な部分です。
この棟を構成する瓦を固定し、防水性を高めているのが「漆喰(しっくい)」の役割です。
棟の工事では、まず土台として強力な防水性と接着力を持つ「南蛮漆喰」を一段目に塗り、その上に「熨斗瓦(のしがわら)」と呼ばれる平たい瓦を丁寧に積み上げていきます。
こうして棟の形を頑丈に作り上げます。
そして、棟の端にある「鬼瓦」と積み上げた熨斗瓦が合わさる部分は、構造上どうしても隙間ができてしまいます。
この隙間を放置すると、横殴りの雨などが吹き込む原因となるため、仕上げ用の屋根漆喰で丁寧に塗り込み、水の通り道を完全に塞ぎます。
【屋根の弱点】雨漏りを招く棟の隙間。漆喰とコーキングによる的確な補修


棟の漆喰工事において、雨漏りを確実に防ぐためには、特に雨水が侵入しやすい「弱点」を的確に塞ぐことが重要です。
その代表的な箇所が、棟の端に位置する「鬼瓦」の周辺です。
ここは構造上、瓦との間にどうしても隙間ができやすく、この隙間を漆喰で丁寧に埋めることが雨漏り防止の第一歩となります。
さらに、屋根の形状によっては、棟が斜めに分岐するなど複雑な納まりになる部分も、雨漏りの急所となりがちです。
このような箇所では、漆喰だけでなく、より防水性の高いコーキング材を併用して隙間を確実に塞ぎます。
建物の動きや材質の特性を考慮し、漆喰とコーキングを適材適所で使い分ける。
こうした細やかで専門的な判断と施工が、屋根の寿命を延ばし、長期にわたる安心へと繋がります。
【名古屋市瑞穂区の屋根工事完了】お客様の安心な暮らしを守る、プラスアルファの施工

名古屋市瑞穂区にて進めておりました、谷樋交換の屋根リフォーム工事が無事に完了いたしました。
雨漏りの心配がなくなり、美しく生まれ変わった屋根の姿をご覧ください。
今回の工事では、谷樋を新しくするだけでなく、近年の集中豪雨にも備える一工夫を加えています。
谷樋周辺の瓦の納め方を調整し、大雨の際に雨水が谷樋から溢れ出てしまう「オーバーフロー」を防ぐ設計で施工いたしました。
こうした見えない部分の配慮が、将来の安心に繋がります。
作業完了後、お客様には施工中の写真をお見せしながら、各工程を丁寧にご説明させていただきました。
新しくなった谷樋をご覧になり、お客様からいただけた安堵の表情と喜びのお言葉が、私たちにとって何よりの励みです。
この度は大切な住まいの工事をお任せいただき、誠にありがとうございました。
初動調査の雨漏り点検から作業の流れまでを施工事例で紹介しています↓↓↓
『【谷板金修理】名古屋市瑞穂区 雨漏り再発で施工業者に無視された方へ!コーキング補修の末路と新しい谷樋交換で根本解決!』
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