「塗装」ではもう手遅れでした!寿命を迎えた屋根の正しい直し方

01.豊明市 カバー工法 雨漏りが発生している屋根材の点検。

「雨漏りしているので、塗装か何かで直せませんか?」
豊明市のお客様よりご相談をいただきましたが、現場を見て即座に「塗装では直りません」とお伝えしました。

築30年を超えたカラーベスト屋根。
表面はコケだらけで滑りやすく、防水機能は完全に切れています。

なぜ塗装をおすすめしないのか?
そして、なぜ「カバー工法」が最適解なのか? アスベスト問題も絡めた、プロの診断結果を解説します。

あなたの屋根は大丈夫?カラーベスト屋根の寿命とアスベスト問題

02.豊明市 カバー工法 厚みが薄い屋根材などの耐久年数とは?

ご自宅の屋根がカラーベストの場合、最後にメンテナンスしたのはいつ頃でしょうか?
以前、大手建材メーカーの元営業部長からお聞きしたお話をご紹介します。

「カラーベストは、設置から20年で交換を検討し、25年を過ぎるともう耐久性はないと考えた方が良いですよ。」
もともと厚みが薄い屋根材のため、他の屋根材に比べて経年劣化が早く進んでしまうのが特徴です。
そのため、築20年を過ぎたあたりから、ひび割れや色あせ、苔の発生などが目立ち始めます。
これらの症状は、雨漏りのサインかもしれません。
雨漏りは建物の構造部分を腐食させてしまうため、早めの対処が重要です。

また、カラーベストの屋根材は製造された時期によって注意が必要です。
2006年以前に製造されたものには、アスベストが含まれている可能性があります。
アスベストが含まれた屋根材を撤去する場合、専門的な処理が必要となり、その分処分費用が高くなる傾向にあります。

雨漏り診断のプロが解説!屋根の劣化サインを見逃さないで

03.豊明市 カバー工法 棟の板金材だけが新しくなっていました。
04.豊明市 カバー工法 経年劣化で屋根材の表面が汚れていました。

屋根全体がまだら模様に色褪せ、ホコリやコケが付着しているのが確認できました。
これは、屋根材の防水機能が低下している明確なサインです。
コケやカビは屋根材の水分を吸収し、さらに劣化を早めてしまいます。
また、お客様からお話を伺っていた通り、以前の台風で応急処置をされたという隅棟の板金は新しいものに交換されていました。
しかし、部分的な補修だけでは、屋根全体の劣化による雨漏りを防ぐことはできません。

屋根の劣化は、地上から見ても気づきにくいことがほとんどです。
しかし、色あせやコケの付着、ひび割れなどは、雨漏りにつながる重要なサインです。
これらの症状を放置すると、やがて雨水が建物内部に浸入し、柱や梁といった構造材を腐食させ、大規模な修繕が必要になる可能性があります。

なぜ雨漏りが起こる?カラーベスト屋根の劣化と雨漏りのメカニズム

05.豊明市 カバー工法 新しい状態のカラーベストの表面の綺麗さ。
06.豊明市 カバー工法 築年数が経過して劣化している屋根材の様子。

新築時はとてもきれいな状態だったカラーベスト屋根も、時間の経過とともに確実に劣化が進みます。
もし一度も屋根の塗装やメンテナンスをしていない場合、その表面は汚れが付着し、屋根材自体の耐久年数を超えてしまっている可能性があります。

耐久年数を超えたカラーベスト屋根は、表面の塗装が剥がれ、防水機能が失われてしまいます。
すると、雨水が屋根材の内部にどんどん染み込んでしまうのです。
染み込んだ雨水は、屋根材の裏側へと回り込み、屋根材を固定している釘の部分から、屋根の下地材である防水シートや野地板へと侵入します。

この状態を放置すると、最終的には雨水が家の中まで入ってきてしまい、天井にシミができたり、ポタポタと雨が垂れてきたりする「雨漏り」につながります。
雨漏りは、建物の構造材を腐らせる原因となり、家の寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。

安全第一の屋根点検!プロが教えるカラーベスト屋根の注意点

07.豊明市 カバー工法 過去の台風被害で隅棟部が飛散したため修理済みでした。

以前の台風で棟板金が飛散し、応急処置として新しいものに交換されていましたが、屋根全体の劣化は進んでいました。
特に、カラーベストの表面はコケやカビが付着して滑りやすくなっており、非常に危険な状態でした。
私たちのような専門業者でも、細心の注意を払って点検を行っています。

なぜ、これほどまでに劣化が進んだ屋根は滑りやすいのでしょうか。
それは、屋根材の防水機能が失われ、表面に付着した汚れが水分を吸収しやすくなっているからです。
このような状態では、屋根に上るだけでも転落のリスクが高まります。
お客様の大切な住まいを守るためとはいえ、私たち自身が危険な目に遭うわけにはいきません。

そのため、古いカラーベスト屋根の点検については、屋根の傾斜が「3寸」以下の場合に限定させていただいております。
3寸とは、水平方向に10進むと垂直方向に3上がる傾斜です。
これ以上の急勾配な屋根の場合、転落事故の危険性が著しく高まるため、状況によっては点検方法を変更したり、点検自体をお断りする場合がございます。
何卒ご理解いただけますようお願いいたします。

屋根の塗り替え塗装、その効果を本当に知っていますか?

08.豊明市 カバー工法 屋根塗装をする際の注意点。

「屋根の塗装をすれば雨漏りが止まる」と考えている方は少なくありませんが、実は屋根塗装にはいくつかの注意点があります。

屋根の塗装は、主に美観を回復させる目的で行われることがほとんどです。
色褪せた屋根をきれいに見せる効果はありますが、それだけで雨漏りを根本的に解決できるわけではありません。

また、塗装によって屋根の耐久性がほんの少し伸びることはありますが、新しい屋根材に交換するほどの劇的な効果は期待できません。
さらに、防水性能に関しては、高額な特殊塗料を使わない限り、通常の塗装ではほとんど効果がないのが現状です。

そして、最も注意していただきたいのは、施工会社の技術力です。
屋根塗装には専門的な知識と技術が必要で、もし経験の浅い業者が施工を行うと、逆に雨水の通り道を塞いでしまい、雨漏りの原因を作ってしまうこともあり得ます。

屋根の塗り替えは、あくまでも「意匠性を高めるもの」とご理解いただくのがよいでしょう。
もし雨漏りの心配がある場合は、塗装ではなく、屋根全体の状態をしっかりと診断し、適切な修理や葺き替えを検討することが大切です。

その雨樋、大丈夫?台風に備える雨樋のチェックポイント

09.豊明市 カバー工法 雨樋全体が劣化気味で破損する一歩手前の状態でした。
10.豊明市 カバー工法 雨樋を支える樋吊り金具が錆で劣化していました。

屋根と同じく、雨樋もまた定期的なメンテナンスが必要です。
先日お伺いしたお客様のお住まいでは、築年数が経過し、雨樋も交換時期を迎えていました。

新築以来、外壁の塗り替えもされていなかったため、雨樋の塗装も手付かずの状態でした。
その結果、竪樋を支える金具(吊り子)は錆びつき、今にも折れそうなほど劣化が進んでいました。
このような状態では、台風や強風が吹いた際に雨樋が外れて落下する危険性があります。

雨樋が破損すると、雨水が軒下や外壁に直接流れ落ちてしまい、外壁の劣化や雨漏りの原因にもつながります。
さらに、地面に水たまりができやすくなり、家の基礎部分に悪影響を与えることもあります。
雨樋は、雨水をスムーズに排水し、建物を守るための重要なパーツなのです。

雨樋の交換時期は、一般的に20〜25年と言われています。
もしご自宅の雨樋に、ひび割れや変形、金具の錆びつきなどが見られる場合は、交換をご検討ください。

屋根修理の選択肢!費用を抑えるカバー工法とは

11.豊明市 カバー工法 こちらの樹木は折らないように注意を促されました。

先日、雨漏り点検でお伺いしたお客様のご自宅は、築年数の経過したカラーベスト屋根でした。
お客様はご自宅の庭の木々を大切にされており、足場を組む際に極力傷つけないようにとご要望をいただきました。
私たちは、そのような細やかな配慮も大切にしています。
足場担当者には、お客様のご希望をしっかりと伝え、丁寧な作業を心がけるよう共有しました。

屋根の点検を終え、スマートフォンで撮影した写真を見せながらご説明しました。
築年数から、やはりカラーベスト屋根の耐久年数が限界を迎えていることが確認できました。
このままでは雨漏りが再発する可能性が高いため、屋根の葺き替えをご提案させていただきました。
しかし、この年代のカラーベスト屋根にはアスベストが含まれていることが多く、解体費用と産業廃棄物処理費用が高額になるという問題がありました。

そこで私たちがご提案したのが、既存の屋根材を撤去せずに上から新しい屋根材を重ねて施工する「カバー工法」です。
この工法は、解体費用やアスベストの処理費用を大幅に抑えることができるため、費用を抑えたい方におすすめです。

お客様のご要望や屋根の状態、そして費用面も考慮し、カバー工法をベースとしたお見積もりを作成し、お渡ししました。
お客様にとって最適なプランをご提案できるよう、私たちは常に様々な選択肢をご用意しています。
屋根のことでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。


屋根塗装で雨漏りは止まらないのですか?

はい、止まりません。塗装はあくまで「見た目をきれいにする」「表面保護」が目的で、雨漏りの根本原因(ひび割れ、下地の劣化など)を塞ぐ防水効果はほとんどありません。雨漏りしている時点で、塗装の時期は過ぎています。

カラーベストの寿命はどれくらいですか?

一般的に20年〜25年と言われています。これを過ぎると基材自体が脆くなり、割れや欠けが発生しやすくなります。今回のお宅は築30年超でしたので、完全に寿命を迎えていました。

「カバー工法」とはどんな工事ですか?

今ある古い屋根を撤去せず、その上から防水シートと新しい屋根材(金属屋根など)を被せる工法です。廃材が出ないため費用を抑えられ、工期も短く済みます。

次回の現場ブログ記事の内容は?

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