writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
「明かり取り」が「雨漏り」の原因に!25年目の天窓が迎えた寿命のサイン

「明るい部屋にしたくて天窓をつけたけど、まさか雨漏りするなんて…」
東海市のお客様より、台風シーズン前のご相談をいただきました。
築25年、一度もメンテナンスをしていない天窓。
屋根に登ってみると、防水の要である「パッキン」や「スカート(板金)」が限界を迎えていました。
天窓は「一生モノ」ではありません。
放置するとどうなるのか、実際の劣化写真とともに解説します。
- 1. 「明かり取り」が「雨漏り」の原因に!25年目の天窓が迎えた寿命のサイン
- 2. その天窓、雨漏りしやすいかも?知っておきたい設置のポイント
- 2.1. 天窓の雨漏りその原因はゴムパッキンとシーリングの劣化かも?
- 2.1.1. 工場や倉庫の天窓も要注意!雨漏りの意外な原因と経路
- 3. 天窓のメリット・デメリットを徹底解説!設置前に知っておきたいこと
- 4. 天窓は本当に必要?後悔しないための選択肢とは
- 5. 天窓の撤去もご相談ください!後悔しないリフォームの選択肢
- 6. FAQ(工事に関するよくある質問)
- 6.1.1. 次回の現場ブログ記事の内容は?
- 7. 同じ地域で行った施工事例記事!
- 8. 類似した作業で施工した現場ブログ記事!
その天窓、雨漏りしやすいかも?知っておきたい設置のポイント

お客様にご了承いただき、さっそく梯子をかけて一階の屋根に上がらせていただきました。
お宅には、横幅を確保するために二つの天窓が並んで設置されていました。
推測ですが、おそらく広い天窓を希望されていたものの、屋根の形状やサイズの関係で、二つの天窓を並べるという選択をされたのだと思います。
実は、天窓の設置は非常に繊細な作業が必要です。
雨漏りを防ぐためには、単に天窓をはめ込むだけでなく、いくつかの重要な工程を踏まなければなりません。
具体的には、天窓本体を設置した後、雨水がスムーズに流れるように「捨て水切り板金」を取り付けます。
さらに、水が逆流しないように「水密材」を隙間なく施工し、最後に屋根瓦を丁寧に葺いていきます。
これらの工程が一つでも疎かになると、雨漏りの原因となってしまいます。
特に、今回のように二つの天窓が隣接している場合、それぞれに適切な防水処理を施す必要があります。
理想を言えば、天窓は少し間隔を空けて設置する方が、雨仕舞(あまじまい)がよくなり、雨漏りしにくくなります。
ご自宅の天窓は、見た目には問題なくても、施工不良が原因で雨漏りしているケースも少なくありません。
天窓の雨漏りその原因はゴムパッキンとシーリングの劣化かも?

天窓の雨漏り原因は、設置方法だけではありません。
天窓のガラス窓と外枠の境界部分に使われているゴムパッキンの劣化も、大きな原因の一つです。
ゴムパッキンは、時間が経つと硬くなり、ひび割れや縮みが生じてしまいます。
一般的に、ゴムパッキンは10年ほどで劣化が始まると言われています。
お車のタイヤや、窓のゴムパッキンを想像していただけるとわかりやすいかもしれません。
常に雨風や紫外線にさらされる天窓のパッキンは、特に劣化が進行しやすい箇所です。
この小さなひび割れから少しずつ雨水が侵入し、やがて本格的な雨漏りにつながってしまいます。
これは天窓だけでなく、外壁のサイディングの隙間を埋めるシーリング材にも同じことが言えます。
シーリングもまた、10年から15年で劣化が進み、防水機能を失っていきます。

天窓の点検を進めていくと、もう一つ重大な問題が見つかりました。
それは、天窓の一番下にある「水切りスカート」と呼ばれる部分です。
水切りスカートは、天窓から流れてくる雨水をスムーズに排水するための重要なパーツですが、常に雨風や紫外線にさらされるため、時間とともに劣化していきます。
今回の点検でも、築25年のお宅の水切りスカートは、10年から15年で始まると言われる経年劣化が著しく、表面が剥がれ、今にも穴が開きそうな状態になっていました。
天窓からの雨漏りの原因は様々ですが、実はこの水切りスカートにできた小さな穴から雨水が侵入し、雨漏りに繋がるケースが非常に多いのです。
お客様のお宅の雨漏りも、複数の要因が絡み合っていると考えられますが、この水切りスカートの劣化が大きな原因の一つであることは間違いありません。
雨漏りは、建物の内部構造を腐食させ、家の寿命を縮めてしまうこともあります。
手遅れになる前に、専門家による定期的な点検と早めの対策が不可欠です。
工場や倉庫の天窓も要注意!雨漏りの意外な原因と経路

先日、別の雨漏り点検でお伺いした工場でのこと。
天井から雨漏りしているとのご相談でした。
点検してみると、原因は天窓にあることが判明。
天窓のガラスや枠は一見すると問題ないように見えても、実は深刻な劣化が進んでいることがあります。
今回のケースでは、天窓の一番下にある「水下スカート」と呼ばれる部分に穴が開いていました。
水下スカートは、雨水をスムーズに流すための重要な部品です。
そこにできた小さな穴から雨水が侵入し、屋根の内部へと流れ込んでいたのです。
雨水は、一度建物内部に入り込むと、重力に従ってどんどん下へ移動していきます。
屋根裏を通って外壁の裏側へと伝い、途中に障害物があるとそこで流れが変わり、最終的に室内の天井や壁に雨染みとして現れます。
つまり、雨漏りの痕跡がある場所が、必ずしも雨水の侵入口ではないことが多いのです。
工場や倉庫などの大きな建物は、日々の業務に追われ、ついメンテナンスが後回しになりがちです。
しかし、小さな雨漏りでも放置すると、建物の構造材を腐食させ、思わぬ大きな修繕費用に繋がる可能性があります。
天窓のメリット・デメリットを徹底解説!設置前に知っておきたいこと

天窓と聞くと、明るく開放的な空間をイメージする方が多いのではないでしょうか。
プロのカメラマンが撮影した写真を見ると、とても素敵で「我が家にも天窓を!」と憧れる気持ちはよく分かります。
しかし、イメージだけで天窓を設置してしまうと、後悔する可能性があることをご存知でしょうか?
今回は、天窓を設置する前に知っておきたいデメリットについてお話しします。
まず、一つ目は「まぶしさ」と「暑さ」です。
太陽の光が直接差し込むため、日差しが強い日はまぶしく感じたり、特に夏場は室内の温度が上がりやすくなります。
また、今回のお客様のように、経年劣化による雨漏りのリスクも忘れてはなりません。
ゴムパッキンや水切り部分が劣化すると、雨水が侵入し、天井や壁に染みができてしまいます。
さらに、材質がガラスのため、外部の汚れが目立ちやすいという点も挙げられます。
そして、最も重要なのは、10年ごとの点検や修繕に費用がかかることです。
最近は、LED照明の進化で、窓を小さくしても十分な明るさを確保できるようになりました。
天窓は、職人の技術力によって雨漏りのリスクが大きく変わる、非常にデリケートな設備です。
天窓の設置をご検討中の方は、メリットだけでなく、こうしたデメリットも理解した上で慎重に判断することをおすすめします。
天窓は本当に必要?後悔しないための選択肢とは

「部屋を明るくしたい」「開放感のある空間にしたい」という理由で、天窓の設置を検討される方は少なくありません。
しかし、その夢を叶えるためには、費用面もよく考える必要があります。
天窓はサイズが大きくなればなるほど、価格も高額になります。
部屋全体を明るくするほどの大きな天窓を設置しようとすると、想像以上の費用がかかるかもしれません。
さらに、これまでもお話ししてきたように、天窓は雨漏りのリスクやメンテナンス費用など、長期的な視点で考えるとデメリットも無視できません。
こうした理由から、私たち専門家としては、安易な天窓の設置はあまりお勧めしていません。
もちろん、天窓には採光や換気など、多くのメリットがあることも事実です。
しかし、それ以上に、将来的なリスクや維持費の負担を考慮すると、別の選択肢も視野に入れるべきだと考えています。
例えば、内窓を大きくする、より効率の良い照明器具を選ぶ、外壁や内装の色を明るいものにするなど、天窓以外にも部屋を明るくする方法はたくさんあります。
もし今、天窓の設置で迷っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度立ち止まって、本当に天窓が最善の選択なのかをじっくり考えてみてください。
天窓の撤去もご相談ください!後悔しないリフォームの選択肢

天窓周辺の点検を終え、お客様に写真をお見せしながらご報告とご説明をさせていただきました。
天窓のゴムパッキンの劣化や、水切りスカートの損傷など、複数の問題が確認できたことで、雨漏りの原因がはっきりとご理解いただけました。
お客様からは「実は、雨漏りだけでなく、夏場の暑さや日差しのまぶしさにも悩まされていたんです」というお話がありました。
点検の結果、これらが天窓が原因であることがわかり、お客様は天窓を撤去して、屋根を葺き直すことをご希望されました。
天窓は、新築時はおしゃれで開放感のある空間を演出しますが、時間が経つにつれてメンテナンスの手間や雨漏りのリスクなど、多くの課題を抱えることがあります。
特に、今回のように雨漏りを繰り返したり、日差しが強すぎると感じたりする場合は、思い切って撤去するという選択も有効です。
私たちは、お客様のご要望と建物の状態をしっかりと把握した上で、最適なリフォームプランをご提案しています。
天窓を撤去する場合は、既存の穴をしっかりと塞ぎ、雨仕舞を万全にした上で新しい屋根材を施工します。
お見積りを作成し、お客様にお渡ししました。
お客様にとって最も安心できる方法で、大切なお家を守るお手伝いをさせていただきます。
天窓のことでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
FAQ(工事に関するよくある質問)
天窓の寿命はどれくらいですか?
一般的に20年〜25年と言われています。ガラス周りのゴムパッキンや防水シートが劣化し、雨漏りし始めるのがこの時期です。メーカーの部品供給が終わっていることも多く、交換や撤去を検討するタイミングです。
「水切りスカート」とは何ですか?
天窓の下側についている、波打った形状の板金(鉛のエプロン)のことです。屋根の形に合わせて雨水を流す重要なパーツですが、酸性雨や経年劣化で穴が開きやすく、ここからの雨漏りが非常に多いです。
天窓を撤去することはできますか?
はい、可能です。天窓を取り外して屋根を塞ぎ、室内側も天井を張り直すことで、雨漏りのリスクを完全に無くすことができます。「暑い・まぶしい」といったお悩みも同時に解決できます。
次回の現場ブログ記事の内容は?
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