【屋根修繕作業】東海市 鬼瓦落下は新築時の施工不良が原因?訪問業者の指摘から始まった屋根漆喰・棟の完全修繕工事!
writer by ヤマムラ建装株式会社 代表取締役 山村康輔
訪問業者の指摘がきっかけ!新築時の施工不良を暴き、屋根を完全修復
工事のきっかけ
「近くで工事をしている者ですが、お宅の屋根、大変なことになっていますよ」。
その言葉は、東海市にお住まいのお客様の平穏な日常に、一石を投じました。
突然の訪問業者から指摘された「鬼瓦の落下危険性」。
お客様の胸には、不安と同時に強い不信感が湧き上がりました。
というのも、以前にも別の訪問業者から強引な勧誘を受け、怖い思いをされた経験があったからです。
「また同じような手口かもしれない。
でも、もし本当に危険な状態だったら…」。
その日から、風の強い日や雨の日が来るたびに、屋根のことが頭から離れなくなってしまったそうです。
このまま不安な日々を過ごすことはできない。
しかし、あの業者を再び家に入れる気にはなれない。
悩んだ末に、お客様はご自身で信頼できる業者を探す、という賢明な道を選ばれました。
そして、インターネットで情報を集める中で、私たちのホームページにたどり着いてくださったのです。
「まずは相談だけでも」と、勇気を出してお電話をくださった声の奥にある不安を、私たちは決して聞き逃しません。
お客様のその行動が、未来の安心を守るための、最も重要な第一歩でした。
建物の状況
築年数 ・・・ 約40年以上
工事費用・・・ 約75万円
施工期間・・・ 約2週間
建物種別・・・ 戸建て(木造)
ビフォーアフター

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「ピンポーン。ご主人、お宅の屋根、大変なことになってますよ」。
突然の訪問業者からの言葉に、ドキッとした経験はありませんか?
悪質な勧誘が多いと聞くけれど、もし本当に家が危険な状態だったら…と不安になりますよね。
今回ご紹介するのは、まさにそんな状況から始まった、東海市での一件です。
訪問業者の指摘は果たして正しかったのか。
私たちの徹底的な調査によって明らかになったのは、お客様の想像を絶する、新築時のずさんな工事という衝撃の事実でした。
なぜ、そんな危険な状態が生まれてしまったのか。
そして、私たちプロが下した決断と、屋根を根本から蘇らせるための修理の全貌を、始まりから終わりまですべてお見せします。
あなたの家を守るための、そして悪質な業者に騙されないための知識が、ここにあります。
目次
【ご相談のきっかけ】訪問業者の指摘「屋根瓦が落ちそうだ」は本当か?

「近くで工事をしている者ですが、お宅の屋根瓦が落ちそうですよ」
突然の訪問業者からの言葉に、ドキッとした経験はありませんか?
今回、東海市にお住まいのお客様からご相談いただいたきっかけも、まさにそれでした。以前にも悪質な訪問業者から強引な勧誘を受けたご経験があり、「今回の指摘も信用していいのだろうか…」と、大きな不安と不信感を抱えていらっしゃいました。
私たちはまず、業者の言葉に流されず、ご自身で信頼できる会社を探そうと行動されたお客様の賢明なご判断に、心からの敬意を表します。
お客様の不安を一日でも早く解消するため、すぐに現場へ伺い、まずは屋根の状態を徹底的に調査することから始めました。
私たちの使命は、お客様の不安を煽ることではなく、客観的な事実を正確にお伝えし、お客様ご自身に安心してご判断いただくことです。
【衝撃の診断結果】プロの目で暴く、新築時の"三重の施工不良"
屋根全体を隅々まで調査した結果、訪問業者の指摘通り、鬼瓦が落下しかけている非常に危険な状態であることが確認できました。
しかし、問題はそれだけではありませんでした。
原因を深く探ると、なんと新築当時のずさんな工事、言うなれば"三重の施工不良"が隠されていたのです。
① 落下寸前の鬼瓦:原因は細すぎる固定針金

鬼瓦を固定していたのは、本来使うべき規格よりも明らかに細い針金でした。
これでは長年の雨風や振動に耐えられるはずもなく、針金が伸びきって固定力を失い、いつ落下してもおかしくない状態でした。
建物の顔ともいえる鬼瓦が、凶器に変わりかねない危険な手抜き工事です。
② 雨漏りの温床:棟の接続部に空いた大きな隙間

屋根のてっぺんである大棟(おおむね)と、斜めに下る隅棟(すみむね)の接続部に、ぽっかりと大きな隙間が空いていました。
本来、瓦を互い違いに組み込み、雨水の侵入路をなくすべきこの部分が、ただ乗せられているだけ。
雨漏りを誘発する、致命的な技術力不足の証拠です。
③ 防水機能の喪失:ボロボロに剥がれた屋根漆喰

瓦を固定し、雨水の侵入を防ぐ「漆喰(しっくい)」も、経年劣化でボロボロに剥がれ落ちていました。
この状態を放置すれば、雨水が棟の内部に侵入し、やがて室内の雨漏りに繋がります。
これらの事実をお客様に写真と共にご報告し、根本的な原因をすべて解消する本格的な屋根修繕工事をご提案しました。
【工事準備編】安全と品質は「段取り」で決まる
最高の工事をお届けするためには、最高の準備が不可欠です。
私たちは、本格的な修繕に入る前の「段取り」にこそ、プロの仕事が表れると考えています。
① 干渉物の一次撤去:テラス・ベランダ屋根の丁寧な解体と保管



安全な足場を設置するため、まずは作業の妨げとなるテラスやベランダの塩ビ屋根を一時的に取り外します。
特に釘で固定されていた屋根は、破損リスクをお客様に事前にお伝えし、ご納得いただいた上で新しいものに交換する計画を立てました。
取り外したパネルは、風で飛ばされたり傷ついたりしないよう、敷地内で丁寧に保管します。
② 安全の砦を築く:プロの技術が光る仮設足場の設置


次に、工事の生命線である仮設足場を設置します。
部材を効率よく配置する「段取り」、建物の形状に合わせた最適な設計、そして工事中のホコリやゴミの飛散を防ぐ「養生シート」の設置まで、職人の安全と近隣への配慮を徹底した、頑丈で美しい足場を組み上げていきます。
【屋根修繕・本工事編】見て見ぬふりはしない。根本原因を断つプロの仕事
万全の準備が整い、いよいよ屋根を根本から蘇らせる修繕工事の始まりです。
① 下地が命!古い漆喰の完全撤去と"重ね塗り"の危険性


まずは、劣化した古い漆喰をすべて剥がし、棟の内部を丸裸にします。
この時、剥がした破片が屋根に残らないよう、こまめに清掃しながら作業を進めます。
費用が安いからと古い漆喰の上に新しい漆喰を塗る「重ね塗り」を提案する業者もいますが、密着性が悪く数年で剥がれるため、私たちは雨漏りを再発させる手抜き工事だと考えています。
② 雨漏りを構造から防ぐ!棟の完全再構築と瓦の組み直し


施工不良があった棟は、一度すべて解体します。
そして、大棟と隅棟の瓦がしっかりと噛み合うように、互い違いに、隙間なく組み直していきます。
隅棟の先端の瓦を大棟の内部にしっかり入れ込む。
この一手間が、構造的に雨水の侵入を防ぐ、本物のプロの技術です。
③ 最後の砦!最新コーキングによる徹底的な防水処理


瓦を完璧に組んでも、物理的に生じるごくわずかな隙間。
この隙間を、高性能なコーキングボンドで完全に塞ぎます。
特に雨水が集中する棟と鬼瓦の接合部などは、念入りに防水処理を施します。
この徹底した防水対策が、屋根全体の耐久性を飛躍的に高めるのです。
【工事完了編】蘇った屋根と、お客様の安心という名の報酬
長かった工事も、いよいよ最終章です。
① 「終わり方」も美しく。足場撤去とテラス屋根の復旧


役目を終えた足場を、安全第一で上から順に解体・撤去します。
そして、一時的に取り外していたテラスやベランダの屋根を、元通りに復旧させます。
この復旧作業は、実は解体よりも難易度が高く、職人の腕の見せ所。最後まで一切の妥協なく、丁寧な仕事をお届けします。
すべての工事完了後、お客様にビフォーアフターの写真をお見せしながら、作業内容をご報告しました。
「屋根がきれいになって安心した」「これで鬼瓦が落ちてくる心配がなくなった」と、お客様の不安が安心の笑顔に変わった瞬間。
名古屋市や名古屋市近郊の建物屋根の不安を感じたら、まずはご相談ください

訪問業者の指摘がきっかけで始まった今回の工事。
それは、お客様がご自身の家を守るために勇気を出して行動された結果、未来の大きな被害を防ぐことに繋がりました。
屋根のことで少しでも気になることがあれば、どんな些細なことでも構いません。
無理な勧誘は一切いたしませんので、まずは名古屋市の私たちに、安心してご相談ください。
初動調査でもあるこちらの現場ブログの一番始まりはこちらから読めますよ↓↓↓
『東海市【屋根漆喰作業】鬼瓦の落下・雨漏りの危険を目視で診断!ずさんな手抜き工事を見抜く屋根点検の重要性とは』
お客様にご協力していただいたアンケート(お客様の声)はこちらから読めますよ↓↓↓
『【屋根修繕作業】東海市 寄棟形状の二階建ての建物屋根!三又部から鬼瓦が落下寸前!屋根漆喰の塗り替えも含めた修繕工事』
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